不揃いの林檎たち -9ページ目

#6.2 免許がない! エピソード2



 
~前回のあらすじ~

 微笑み忘れた顔など見たくはないさ。奪われた免許と愛を取り戻せ!(ユーアーショック)



 >ケンシロウ 宿儺です。


                                        エピソード1はこちら                                       








 さて 前回の続きなんですが、ところで皆さんは「類は友を呼ぶ」ということわざをどう思うでしょうか。



 荒木飛呂彦さんは著書「ジョジョの奇妙な冒険」で





「スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う」









丞  ヤレヤレだぜ






 と言っておられましたが、


 






















 バカとバカも引かれ合うのでしょうか。









 


 ・・・免許合宿所で、私と純とそれぞれ同室になった二人。







 まるで導かれたように、そいつらもモンスターでした。







 まず私のルームメイト林さん(利彦ではない)。



 治らない病気にかかった武豊 のような風貌の美大大学生、3歳年上(当事)。



 しかし彼が病んでいたのは精神でした。






 初日の夕食時のことです。


 いきなり適正診断テストで呼び出しを喰らったそうで、首を傾げている林さん。





 私「フツーあんなモンで呼び出しくらわないっしょ・・・ちゃんと書きました?」


 林「うん。なんか いつも誰かに見張られている気がする って項目に丸付けたのがダメだったみたい・・・」





 純「・・・・・けっこう冗談キツイっすね林さん・・・」




 林「ええ?見張られてる気しない?」

























 しねえよ。











 私「・・・林さん、それだけ?」



 林「あと 急に叫びだしたくなる時がある も丸付けたらまずかった?」



 純「・・・どう考えてもマズイでしょ・・・」 



 私「林さん、結局教官になんて言われました?」


 林「君は免許を取りたいんだよねぇ?って言われた。・・・どうゆう事?」 





 純「・・・どういう意味なんでしょうねぇ・・・」






 このへんでコイツは待ったナシだ と悟りました。よりにもよって、どうしてこんな


ゴールドセイントと相部屋なんでしょうか。罠かな?




セイント1  まさにゴールドセイント (いろんな意味で)








 この後も一回目の教習でハンコをもらえなかったりした林さん。


 一月後 私が卒業した時も彼はまだ第二段階、道路にすら出れていませんでした。











 そんな林さんでしたが、純のルームメイトはもっとブッチギリでした。 


                                    エピソード3に続きます。



#6.1 免許がない! エピソード1



 


 闇にまぎれてこんばんわ。最近 腰痛と残尿感がヒドイ宿儺です。






 突然ですが私、スピード狂なんぞを少々嗜みまして、郵便局に臨時で入ったときなども郵便車で時速


○㌔を叩き出し、「県道9号線の赤い稲妻」 と呼ばれたり呼ばれなかったりしました。














ノンターボ・660ccを誇るモンスターマシン。維持費が安い。








 このように立派にスピードと一般社会の向こう側 に逝ってしまった私ですが、時速62キロオー

バーで逮捕・ 簡易裁判を経て 有罪ー罰金刑のフルコンボを 美人検事に言い渡された事もあります。












 と、どうなるかと言うとですね。免許ボッシュートされるんですよ。スーパーヒトシ君もビックリ 












・・・ま、他にも一通逆走してたら反対からパトが来た とかいう冗談みたいな違反もあったんですが。









「待てールパン、逮捕するぅ。」 (※逮捕されました)












 で、一年間 免許無し・ローン有 なんて目にあいまして。さすがの稲妻も下を向いて暮らしていました。





 新しい春が来る頃、やっと1年の刑期が終了しましたが また自動車学校に通わなくてはなりません。




 ですがちょうどその時 純が「免許合宿所」なるものに通っていて、1月足らずで取れるとの事。


見知らぬ土地で1ケ月泊り込みになりますが、まあ純が居るなら退屈もしないでしょう。






 ・・・実際、退屈なんてしませんでした。合宿所で素敵なモンスターと出会えたからです。





 おっと、もうこんな時間ですね。歯医者に行って来るので、続きはエピソード2で。









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#5 おりこうワンちゃん、大暴れ。



 こんにちは。「さっき読んでたマンガが無くなった」と思ったら冷蔵庫の中で冷えてました。宿儺です。




 前回もちょっと書きましたが、最近犬ッコロに咬まれました。それも知り合いの犬に。






 被告は 和木さん(実名)宅のチワワ、「ルーニーちゃん」。








ルーニー 気性が荒いとこはそっくり





 届け物をしに家に行くと、飛び出してくるクソ犬 ルーニーちゃん。

 
 小型犬ということもあり、この時点ではカワイイと思っていました。



 そして2~3言 和木のおばちゃんと話していると








 ガブリ。






ライオン 写真はイメージです







 ふくらはぎが今でも青いです。



 ・・・それはまぁ良しとしましょう。可愛い飼い犬だって咬みつくこともあるでしょう。


 



 しかしね。





和木のオバチャン「咬んだ? まぁ!ウチのワンちゃんいつもおりこうさんなのに・・・・ひょっとして宿儺くん、何か持ってる?







































 ・・・・え、どういう事?



















 ヒッヒッフー(ラマーズ式 怒りを鎮める呼吸法)




 えーと、私のせい?私がシャブかなんか持ってて、この クソチワワは麻薬犬かなんかで、









クスリ2   ダメ、絶対
 















 で、咬んだって事ですか?










 オバチャン、犬なでてないで説明のほうお願いします。

















和木のオバチャン「でもウチのワンちゃん小さくて可愛いから大丈夫よね?」 
 












 ・・・俺の左腕がマシンガンなら撃ってるぞオマエ。












 コブラ  「俺がオリンピックに出れば金メダルでオセロができるぜ。」
















 

 髪の毛が抜けそうだからもういい。黙れババア。










和木のババア「ねぇ、ワンちゃん。」





 ワンちゃん?王貞治か?






 王  世界の一本足










 

和木のババア「また来てね、宿儺くん。」

 

 オマエも一本足にしてやろうか  もう二度と来ません。






 ・・・こうして思い出したくもないある日の午後は過ぎていきました。
 




 私はおりこうで咬みつかないワンちゃんを愛していました。(もうヤケクソ)



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#4 Cat Life


  

 こんにちわ。 このあいだ 「人懐っこい犬」 に噛まれた宿儺です。



 
 先日 久しぶりに実家に寄ったのですが、私の知らない靴が玄関にあったり 本棚の場所が変わっていたりして


 「もうここは私の場所ではないんだ。」



 ・・・なんてセンチな気分になりました。イイ歳して気色悪いですね。もう言いません。




 さて、微妙に変わった実家ですが 飼い猫は玄関口で私を迎えてくれました。




 私「お、久しぶりね。ニャンコ。・・・また足ケガしてる。大丈夫か?」



 猫 「フーーーーッ!!」



 

 ・・・時間ってのは戻らないモンですね。 ところでウチのこの猫、名前を ニャンコ先生と言います。




 もっとも両親は「モモちゃん」 なんて呼んでましたが。デタラメです、そんなのは。




 と、いうことで 私は猫が大好きです。ちなみに犬は嫌いです。こないだ噛まれたし。






 さて。

 小学生の頃「マル」 と呼ばれていた同級生が居ましたが、彼は飼っていたカナリヤが猫に殺されたのに怒り、 
ノラ猫をワシ掴みにして放り投げて  「カラーバットでブッ叩いた」 と言っていました。




 なんでも 「あの飛距離ならツーベースは堅かった」 そうですが、


 カナリアを襲ったのがその猫かどうか確認できてないのには驚きました。




 目に狂気が宿っていた雅也君(実名) には指摘できませんでしたが。



 



 彼の気持ちは解りますが、やはり喋ることのできない生き物に 危害を加えるのはどうかと思います。






 そういえばウチのニャンコ先生も 放し飼いのせいかしょっちゅうケンカしていたようで、いつもどこかに傷がありました。



爪が反対向きに曲がっていたり、耳元の毛が剥がれて血が滲んでいたり。



 そんなニャンコ先生を見るたび、私と弟は 「ウチの猫をこんな目に会わせたモノを、決して許さない」

と誓ったものです。




 そうして二人で協議を重ねた結果、「ウチのヘビー級のニャンコ先生に傷を付けられるのは、チャンプしかいない」 との結論に達しました。




 小さい虎と間違いそうな風貌に野良とは思えないサイズ。地域に君臨する猫の王を、私たちは「チャンプ」と名付けていました。 実際 何度も、ニャンコ先生を襲っているところを目撃しています。






チャンプ  チャンプ。(未来予想図)






 しかしこのチャンプ、用心深く人に近寄ったりはしません。何度もキャットフードや

秘密兵器マタタビ(粉末状)でおびきよせようとしたのですが、彼が射程距離まで近づいて来る事はありませ

んでした。










 

 ・・・さて、久しぶりに帰ったというのにニャンコ先生以外 実家には誰もいないようです。

「ただいまー。オーイ、母さん?」 と呼びながら居間に入ると、誰もいない居間の隅で








 チャンプがニャンコ先生用のキャットフードを食べていました。












 私は走馬灯のように全てを悟りました。



 誰もいない家で チャンプに追われて玄関口で小さくなっているニャンコ。

「キャットフードが空になってるね。たくさん食べたね、えらいね、モモちゃん。」 と言ってた母。

「モモをいじめてるのを見つけたら、タダじゃおかない。」 と言っていた弟。

 さっき足に血が滲んでいたニャンコ。



    
 考えたわけでもなく、私は唯一の進入路、庭につづく窓に走っていました。私に気づいて逃げようとするチャンプ。

 しかし俺の方が速ェ。(誰?)




 置いてあった健康スリッパを握ると、突っ込んできたチャンプにクリティカルな一撃を見舞いました。







  正直に言います。「殺った。」 と思いました。

 


 しかしさすがはチャンプ。よろめきながらもすごいスピードで逃げて行きました。


 

 私は窓を閉め、ニャンコを迎えに行こうとしました。するとチャンプの悲鳴を聞きつけたのか、居間にそろりと入ってくるニャンコ先生。




 
 私は優しく話しかけます。
 

 「おいで、ニャンコ。」 




 



「ニャーン♪」無視して部屋の隅に向かうウチの飼い猫。・・・ガクッとしましたが、


 幸せそうにキャットフードを食べているので、まあ良しとしましょう。 





 雅也君同様 私の取った行動は問題があるでしょうし、そもそもこの話にオチがない ってのも大問題ですが・・・まぁ、たまにはこんな日も良しとしましょう。






  私達は家族と、それに等しい無愛想な猫を愛していました。



#3 モスバーガーの悲劇。





 あれ?コンタクトにしたんだ。 ・・・久しぶりですね。最近 コレステロールを気にしている宿儺(すくな)です。


 


 突然ですが、人は健全な肉体にこそ 健全な魂が宿るそうです。



 


 「世界名言集」に載っていたのでホントです




 と、なると 高コレステロール・肝機能障害・胃弱・慢性下痢・残尿感などに悩む私は 肉体はおろか精神ま

イカれている という事になるのですが。





 なかなかヒドイ話です。名言集もオチオチ読めませんね。




 さて、高コレステロールなどと言うと 食生活に一因がありそうです。よく看護士の友人に

「外食やめて自分で作ったほうがいいよ」なんて言われますが、とんでもありません。





 最近は食事のほとんどを自分で作っていて、今日も自宅で 




鳥皮の唐揚げ300g・馬刺・ビールなんて
晩酌夕食を食べた所です。





 いったい何がいけないのか 時代かな? 見当もつきません。とはいえ私も人間、たまにはジャンクな食べ物も食べたくなります。  

 
 
 という事でで久しぶりに近所のモスバーガーに行くことにしたのですが、ドライブスルーを利用して部屋で食べることにしました。


 それというのも以前(これも頭のネジがゆるんでいる)友人二人と一緒に日曜昼時のモスに行き、「性癖につ


いて」 「愛のないセックスはいけないのか」



といった話題で盛り上ったのが原因です。
 















「前の彼氏が苦痛系のハードMで、乳首をキツく噛んで。って言われた」





qq    画像と本文は関係ありません






 とかいうバカ話で大笑いしていると 店長が忍者のように横で片ヒザをつき、






 

忍者「すみません、小さいお子様連れのお客様もおいでになられてますので・・・お声のほうを少しお控えい


ただけますでしょうか・・・ニンニン





 とイヤに の多い注意を受けたのです。









 
 我に返って周りのテーブルを見わたすと、下を向いて黙々と食べている家族連れ・怒ったような顔の中年夫婦などが混在していて、




まるで悪い夢のようでした。夢だったのかな?











「ご注文はお決まりでしょうか?」スピーカーから明るい声で聞かれたので

「まだです。」 と即答します。




   5秒で決まるワケがないだろうが、あん? ではロースカツバーガーも捨てがたい所ですが 今日は王道、フレッシュバーガーを頼みますか。



「フレッシュバーガーのオニポテセット、ポテトちょっと塩多めで。ドリンクはコーラ」

 


 無事買い物終了。冷めないうちに食べたいので帰りはちょっと急ぎます。




 しかし開けてみると何かヘンです。あれ・・・トマトもレタスも入ってない・・・? て言うか、魚のフライがはさまってる??





 


 「オイ、コレひょっとして フィッシュバーガーってヤツと違うんか?」自問自答)










   
 レシートを見てもフィッシュバーガー、と書かれています。







 謎は全て解けた。








 コレはフィッシュバーガーです。(じっちゃんの名にかけて)







魚バーガー 野菜よこせ。










・・・っていうかちょっと待てコラ、「フレッシュバーガーのオニポテセット」ってちゃんと言った、俺。(倒置法)









 逆なら解る。フィッシュ頼んだらフレッシュがきた。これならまぁ理解できる。








・・・だってフィッシュバーガーそんなに売れないだろう??回りに食ったコトある、ってヤツ一人もいないぞ













 迷いなく魚の方をよこすなよ!!






「アレ?フィッシュ・・フレッシュって言ったのかな?」



















 問えよ!!魚バーガーの方が可能性として薄いだろうがァア!!





 






 ・・・いつもなら速攻で苦情、「今すぐ持って来い。」くらい言う私ですが、このときは黙っていました。





 モスに後ろめたさがあるのもまあそうなんですが、なんと言うか・・・









   


 以外にウマイな、フィッシュバーガー。(どないやねん)









  私はまだ赤かったモスバーガーと、サクサクのフィッシュバーガーを愛していました。