#37 地球に厳しい男 | 不揃いの林檎たち

#37 地球に厳しい男


 エコが嫌いです。エロは好きなんですけど。だから「地球にやさしく」とかいうキャッチコピーを見るとクソが漏れそうになります。そもそも地球が私にやさしくないのに、なんで私だけ地球にやさしくしなきゃならないんだ。不公平だ。
 それともあれか、私が地球にホレてて、そんでホレた弱みってヤツで強く出れないのか。「もういい、地球なんかしんじゃえ!!」とか涙ポロリで言ってみても、結局こっちから「ごめんね・・・ホントのホントは地球のことが大好きなの・・・」とか言って謝って、したらイキナリ髪の毛をガッてつかまれて「・・・殴られる!!」とか思ったらアラびっくり、やさしくキスされたりなんかして、雪崩式に獣みたいなセックスしたあと、サイフから2万渡して「ごめんね、今月もうこれだけしか残ってなくて・・・」とか言うのか。ありえない。やっぱどう考えても私の言ってることが正しい。

 さて、そんなわけでエコの真反対で生きてるんで、エコを訴える某自動車メーカーの企業CMなんか見た日には「オンドレのとこの工場が垂れ流す工業廃水をまず止めろや、ダボがっ!!」とかいう親が聞いたら泣きそうなセリフを声に出して言うもんだから、それを聞いて親も泣きます。義理の親も泣きます。ごめんねおかあさん。

 というわけで、エコなんぞはそもそも余計なお世話なんですよ。たとえばちょっと前に流行ってた「割り箸をなくそう運動」。・・・意味がわかりません。ウチなんか三食割り箸ですけどね。家にいながら軽く居酒屋気分が味わえて、いいですよ割り箸。

 まあ森林保護の観点から「とりあえず身近でできる事を」ってことらしいんですけど、割り箸ってのは削りだして余った、他に使い道のない端材で作ってるんだから、割り箸減らしても森林保護にはならないんだよっ!!・・・へへーん、バーカバーカ。オマエのかあちゃんデベ・・・・・なんか若いなオマエのかあちゃん・・・・え・・再婚?・・・・・・あ、変なこと言っちゃってごめんな・・・・みたいな。割り箸バンザイ。

 そもそも街角でエコとかを訴えてた連中や世界的な団体、アイツらも意味がわからない。あれだろ、森林を、地球を守りたいんだろ?自分の家庭も守れてないようなオマエらが。「ぼくたち、ちきゅうのために、がんばってマス!!」とかいう左手オナニーみたいなのが目的じゃないんだろ。ならバイトしろ。
 
街角で寄付金で刷ったチラシなんか配ってないでバイトしろよ。世界中に人数だきゃいるんだろオマエら。みんなでバイトして、そんで集めた金を与党のナンバー2、次期政調会長あたりにくれてやれ。そんで森林保護法案可決してもらえ。守れるぜぇ~、森林。

・・・いやね、マジな話ね、結果のためには手段なんか選んでられないじゃないですか。どんな手ェ使っても愛しいあの子のハートさえゲットできればいいわけじゃないですか。ゲットできなかった私が言うのもなんなんですけど。・・・あれ、なんかブルーになってきました。なんで私が過去の思い出したくない思い出を思い出さなきゃならないんだ。


 というわけで、だからやっぱり私はエコが嫌いです。エロは好きなんですけど。