#34 遙かなる十字軍。
~名もないデブの叫び~
お久しぶりです。花冷えの時候を迎え、梅雨の足音もそこに聞こえてくる今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。物憂げな時期になりますが、どうかご自愛くださいますように。
さて。かくいう私はと申しますと、先日クシャミをした拍子にウンコが漏れました。イエ~イ。
>こんにちは、スクナです。
というわけでめずらしく格調高い挨拶から始めてしまいましたが、今回は格調高い修行僧のお話です。
都会にお住まいの皆様にはあまり馴染みがないと思いますが、私の住む四国には「四国霊場88ケ所巡り」なる霊験あらたかなハイキング 巡礼が存在します。その名のとおり四国中に点在する88ケ所の寺を訪れると、悟りを開けたり良い来世が望めたり、神龍が出てきて願いをかなえてくれたりするんだと思います。たぶん。
・・・とにかくありがたいのです。
そのような修験者を「お遍路さん」(おへんろさん)と呼ぶのですが、ところで皆さん「巡礼」などと聞くと「痛む足を引きずりながら山道を進み、篠突く豪雨を無人の寺でやりすごす」とかいった風景を思い浮かべるのではないでしょうか。
ところがこの巡礼、とにかく88ケ所回ればなんでもオッケーのようで、一度などはSR-Ⅱで峠を攻める修験者と正面衝突しそうになりました。
これは冗談でもなんでもなく、ホカ弁で「牛スタミナ弁当大盛り」を頼んでいるお遍路さんや回数券でバスに乗ってるお遍路さんなど、私の周りだけでも数々の亜種が確認されています。
・・・なんかちょっと納得がいきませんが、まあ早い者勝ちのスタンプラリーがあるわけでもないので黙っておきます。
そんなわけで私の町ではお遍路など珍しくもなんともないのですが、先日信号待ちで車を止めている時に見かけたお遍路さんにはたまげました。
枝道なので信号が長いのですが、あまりにヒマだったのかそのお遍路様はイキナリ杖で素振りをお始めになりました。アーメン
杖といっても短いモノではなくこんな
カンジのやつなので、常人にはとても振れません。
それを「ヒュゥン」とかいう風切り音とともに振るうお遍路様。明らかに強打者です。
そんな心を無にするどころか俗世間全開のお遍路様、アウトコースをイメージしたであろう踏み込みが素晴らしいです。
さすがの私もその光景から目が離せませんでしたが、何より驚いたのは彼の打法が振り子打法だったことです。
ご存じのとおりイチローもすでに振り子打法ではなくなってますが、「俺はイチローが振り子打法だった頃から旅に出てるからそんなこと知らないぜ」
ってことなのでしょうか。
・・・もう5年になりますね。巡礼はなかなかに遙かなようです。ハレルヤ。