#32 予定調和の世界について。 | 不揃いの林檎たち

#32 予定調和の世界について。


 恋愛ドラマの何がおもしろいのか理解ができません。人の幸せを見てもちっとも楽しくないんですが。

 > 自分以外のみんなが不幸になればいいのに こんにちは。スクナです。


 ドラマが嫌いです。ドラマというのはまず脚本があり、「ここでこういうセリフを吐け、ギャラは一話あたり○○円だ」 という現実があって、その上で進行していく予定調和の世界なのです。 

 ですからたまに見て「私・・・死んじゃうのかな・・・」 とかいうセリフを聞いても「出演料が一話あたり200万として、このセリフの単価は5万円くらいかな?」 とか考えるばかりで、まるで感情移入できません。

 ドラマ好きの友人にそう言うと例外なく汚いモノを見るような目で見られますが、「あなたに逢えてよかった・・・毎日が・・・宝物みたいだったよ・・・」 とか
言いながら絶命したヒロインも、「カット!! ハイOK!!」 の声とともにムクリと起き上がり、「おつかれさまでしたー。打ち上げは・・・寿司幸ですか?」 とか
言ってるに違いないのです。・・・あー寿司食いたいな。それも回ってないやつ。

 

 というわけで、これが現実です。私は間違ってません。(バカの好きなセリフ)






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 しばらく前のことなんですが、戸籍上で私の配偶者ってことになってる女性の方が「世界の中心で愛をさけぶ」を見ておられました。

 ちょうど物語がクライマックスを迎えていたようで、テレビを殺す気かってくらいの視殺戦中でしたが、私は何がおもしろいのかさっぱり理解が効かなかったので

「どの人が世界の中心で愛を叫ぶの?」とか

「最終的に死ぬのはどの人?」とか聞いてみたんですが、その全てを無視されました。・・・お腹が空いたんですけど。


 
 そして誰かが死んで物語は終わったようで、主人公の死は物語を終わらすのに好都合だ 私の配偶者の方も大きな息をつきながら涙を拭いておられました。

 というわけで世界の中心で叫び終わったことですし、さあ晩御飯にしようと思っていると彼女、私を見据えて開口一番

「アナタのそういうトコロが一番キライだ。」 とかいう意味合いの私の人格を否定するカンジの罵倒をすらすらと歌ってどこかに行ってしまわれました。えらく罪深いマシンガントークでした。




・・・いったい何が悪かったんでしょうか。時代かな?


 私が悪くないのは確定しているので(命題)、悪いのは山田孝之でしょうか。叫んでる場合じゃないです。こっちが叫びたいです。








・・・・さて。ところで、お腹が空いたんですが。