#23 テニスの王子様。
新しい映画を考えました。「はだかのゲン」。 ・・・・パクッてないです。
>お久しぶりです。包帯人間です。
絶望書店へようこそ。
・・・またお会いしましたね。包帯人間です。
みなさん、ジャンプ好きですか?私はときどき間違って赤マルジャンプを買ってしまうくらい好きなんですが。
さてそのジャンプ、「読者アンケート至上主義」で知られております。
掲載される連載は読者アンケートの結果によって決定。新連載は最初の数週で票が集まらないと、最短10週で打ち切られるという情け無用の残虐ファイト徹底っぷりです。
このアンケート至上主義、当然のごとく数々の打ち切りマンガを生み出しました。
伝説の打ち切り漫画 「男坂」「COOL」「純情パイン」等、言い出したらキリがありません。
・・・そんな折、ついに「ユート」が打ち切られました。享年28週。
私は大好きだったので大変ショックでした。・・・まあ24号から32号まで雑誌の最後に掲載されていたので、これは打ち切られると覚悟していましたが。
数多くの打ち切り漫画を見てきていると、だいたいの寿命が予想できてしまいます。
ちなみに最近ジャンプで大量に始まった新連載を予想すると、「タカヤ -閃武学園激闘伝-」「カイン」「切法師」の順に打ち切られると思います。
さて、そんなジャンプで「ONE PIECE」に次いで大人気なのが「テニスの王子様」です。打ち切りの心配はありません。
その人気はすさまじく、映画化はもちろんこのマンガのおかげで小学生のテニス人口が激増したと言われるほど。
そういえば リアルで調教エロゲームを実践して逮捕、「犯罪史上 稀に見るイケメン」として話題だったLUNASEA小林泰剛(やすよし)容疑者もテニスの王子様のコスプレジャージを着て連行されていきました。
・・・余談になりますが小林容疑者が特にお気に入りだったゲームのタイトルは「-もみじ-『ワタシ…人形じゃありません…』」 だそうです。
〈エンドレス自慰対応鬼畜系調教アドベンチャーゲーム〉と銘打たれているそうですが、このコピーは誰が考えたんでしょうか。まあどっちにしてもゲロ野郎です、早く死んでください。
さて。
話がそれましたが、今回はそんな「テニスの王子様」のレビュー です。一言でいうとこのマンガ、「ドカベン テニス編」でしょうか。
作者は伝説の打ち切り漫画「COOL」などで知られる甲斐剛先生。今作もCOOLです。
絵が小奇麗なアニメ絵なのでうっかり普通のテニス漫画かと思ってしまいますが、中身はアストロ球団。
球が相手の腕を駆け上がっていくドライブ・その名も「COOLドライブ」が炸裂したかと思えば、部長は砂煙を巻き上げながら発光。解説は「無我の境地だ」でした。「スーパーサイヤ人だ」の間違いじゃないんでしょうか。
他にも音速弾(ソニックブリット)・白鯨(はくげい)・破滅への輪舞曲(ロンド)等、最高にCOOLな技が炸裂します。しまくります。
ちなみに中学生です。
そんな超人必殺テニス漫画の中で、私が最も驚かされたのが菊丸英二選手です。
もともと彼はダブルスの選手だったのですが、大事な試合でシングルスに抜擢。しかし不慣れなせいか、対戦相手に圧倒されてしまいます。
そこで「やっぱシングルスじゃダメだな・・・」と弱気な発言。そろそろ新しい必殺技が出るなと思わせます。
そして次の瞬間、「ならダブルスで行くよ」の発言と共に何の説明もなく二人に分身する菊丸選手。そして分身の術には一切の説明が入らず、「その場にいた誰もが自分の目を疑った」というナレーション。
私も自分の目を疑いました。
・・・・・どういう事?
この後 驚愕の表情の菊丸Aが取れなかった球を、してやったりな顔の菊丸Bが打ち返し、試合に勝利しました。審判も「ゲームウォンバイ菊丸!!」なんてシメてますが、選手が分身したらとりあえず試合を止めろ。
ちなみに中学生です。
・・・さて。このように行き着くところの向こう側まで行ってしまった感のある「テニスの王子様」。テレビアニメの最終回では宇宙でテニスをしたそうですが、私もそんなにヒマじゃないので見てません。
当絶望書店は、「テニスの王子様」をギャグマンガ好きな方に自身をもってお薦めします。